拉致問題で政治家安倍晋三が果たした役割は一貫して大きかった 2022.8.28

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2022/8/27 

小泉純一郎首相(当時)の平成14年9月の初めての北朝鮮訪問直前、安倍晋三官房副長官首相官邸で、絞り出すような声で漏らすのを聞いた。「小泉さんは、拉致の『ら』の字も分かっていない」。小泉氏は、拉致問題の重大性への理解が足りないというのだった。

▼その少し前、小泉氏は山崎拓幹事長ら自民党幹部との会合で予防線を張っていた。「拉致された人が帰ってくるような過度の期待をされても困る」。古川貞二郎官房副長官も、記者会見で強調した。「拉致問題で何人か帰ってくるということではない。それよりまず国交正常化に対する扉を開くことに大きな意義がある」 

安倍氏は10年後の24年9月、小紙インタビューで当時を振り返る。「政府の何人かの主要な高官が『大義は日朝国交正常化であり、拉致問題はその障害にすぎない』と言っていた」。小泉訪朝3年前の11年8月には、朝日新聞が社説で「国交正常化交渉には、日本人拉致疑惑をはじめ、障害がいくつもある」と書いていた。

 

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