「主治医の先生からは、倒れた原因の一つは、ワクチン接種」それと「球団の対応」 2022.8.16

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bunshun.jp

2022.8.3

2021年7月6日、トレーニング中に倒れ、その約1カ月後の8月3日に、27歳の若さで亡くなった中日ドラゴンズ・木下雄介投手。木下選手の妻・茜さんが「週刊文春」の取材に応じ、「倒れた時に球団が適切な対応をしてくれていれば、雄介は助かっていた。後遺症はあっても、今頃はこの家で、娘や息子と一緒に過ごしていた……」と、辛い胸の内を明かした。木下選手の急死後、茜さんがメディアに応じるのは初めて。

 

「主治医の先生からは、こう説明されました。『倒れた原因の一つは、新型コロナのワクチン接種。だけど、亡くなった原因は別にある』と」

 病理解剖の結果、木下選手は劇症型心筋炎を発症していたことがわかった。彼は倒れる8日前の6月28日、新型コロナワクチンを打っていた。主治医によれば、ワクチンで心筋炎を起こしていたところに激しいトレーニングをしたことで、不整脈の一種である心室細動を発症し、心肺停止になったと考えられるという。ただ死の直接の原因は別だった。

 

渋る球団側から、木下選手が倒れた際の時系列が記された資料を受け取ったのは、昨年10月のこと。そこにはこう記されていた。

〈11時07分頃:ナゴヤ球場屋内練習場内、トレーニングルームにてS&Cのスタッフが木下選手の異変に気が付く〉(注:S&Cは「プロ野球ストレングス&コンディショニング研究会」)

〈11時13分(発信履歴):トレーナーが119番へTEL、救急搬送の要請〉

 6分間のタイムラグ。さらに救急隊が到着したのは11時17分と、倒れてから10分が経過していた。救命の現場では、心拍再開が1分遅れるごとに、救命率が10%下がると言われている。だがスタッフがAEDを探しに行ったのは、搬送要請の後だった。

 

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