「林氏は正真正銘の親中派と言える 中国に援護射撃してもらえるほど、彼らには大事な存在なのだ」 なるほど 2022.8.12

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news.yahoo.co.jp

2022.8.8

ナンシー・ペロシ米下院議長の台湾訪問は、中国に激震を与えている。中国人民解放軍は8月8日、軍事演習の続行を発表し、中国共産党系の新聞、グローバルタイムズはいまも、ペロシ批判一色で紙面を埋め尽くしている。彼らはいったい、何を訴えているのか。

グローバルタイムズは、中国共産党系の「環球時報」の英語版だ。このコラムでも、たびたび紹介してきたが、英語で発信しているので、中国語版より読みやすく、私はすっかり愛読者になった。中国理解のために朝日新聞を読むくらいなら、私はこちらをお勧めしたい。

 中国のタテマエ(裏側に潜むホンネも)がよく分かるし、朝日のように妙に気取って、ネジ曲がった「良心」を押し付けるようなところもない。自分の意見と違うのは当然だが、中国共産党の新聞と割り切れば、朝日と違って、べつに腹も立たない。

 

興味深いのは、日本の林芳正外相の名を挙げて「米国、オーストラリアとともに、中国を非難している」と批判した点だ。私に言わせれば、親中姿勢が顕著な林氏は、到底、米国やオーストラリアと同じとは言えない。だが、記事は同列に扱っている。

 これは、林氏を「対中強硬派」として扱うことで、日本の世論を誘導する狙いだろう。林氏を中国自らが「親中派」と認定してしまったら、日本国内の保守派から反発を受けて、林外相の座が危うくなりかねない。そうならないよう、あえて「強硬派」として扱っているのだ。

 中国らしい深謀遠慮である。逆に言えば、だからこそ、林氏は正真正銘の親中派と言える。中国に援護射撃してもらえるほど、彼らには大事な存在なのだ。

 

( 手下略 )

 

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