不良外国人による犯罪 後を絶たず  なぜ犯罪者を日本に入国させる? 2022.4.23

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2022/04/22 

栃木県内で昨年以降、銅などの金属を狙った盗難事件が急増している。金属価格の高騰が背景にあり、県警は「今年に入ってからも被害が後を絶たない」と警戒を呼びかけている。繰り返し盗難に遭ってきたという県南の業者の事例を基に、被害防止策を探る。(奥山大輝)


 18日午前1時13分、県南で金属販売業を営む男性(50)のスマートフォンから、けたたましい警報音が鳴った。会社の敷地内に前日設置したばかりの最新式の防犯カメラは、人の動きなどを検知してスマホに通知する仕組みで、映像も同時中継できる。見ると、男が会社入り口の門をよじ登り、侵入する様子が映っていた。

自宅で警戒していた男性は、すぐさま警察に通報し会社に駆け付けた。間もなく下野署員も到着した。侵入者は異変を察知し、敷地の奥へと逃げ込んだが、敷地内に複数設置していた別のカメラが、その様子も捉えていた。1人はフェンスを登って逃げようとしたところを、もう1人は事務所内の廊下で隠れていたところを取り押さえられ、建造物侵入容疑で現行犯逮捕された。

 逮捕されたのは、中国籍茨城県古河市、農業の男(34)(国籍、住所、職業は自称)と、住居、職業、氏名不詳の男の2人。下野署の調べに対し、中国籍の男は容疑を認め、氏名不詳の男は黙秘しているという。

 

男性によると、同社が警戒を強めていたのには理由があった。3月28日からこの日までほぼ連日、深夜に侵入する2人組の男が、以前から設置していた防犯カメラに映っていた。同社はエアコンやモーターなどを解体し、取り出した金属を販売しており、敷地内に無数の金属が置かれている。侵入が確認された間、銅線や銅製パイプの端材など、計6トン以上の銅がなくなっていたという。


 中国籍の男は今回、窃盗目的の侵入ということを否定し、もう1人の男は黙秘しているが、状況証拠などから、同署は2人が過去の窃盗にも関与しているとみて調べている。男性は「被害は大きな痛手だったし、毎日のように会社に侵入されて気分が悪かった。やっとゆっくり眠れる」と安心した様子だった。

 

県警捜査3課によると、金属窃盗の被害件数は、2020年は376件(確定値)だったが、21年は691件(暫定値)と1・8倍に増加した。今年に入っても、3月末までに161件(同)と依然高水準だ。

 背景には、金属価格の高騰がある。非鉄金属大手のJX金属によると、銅の今年3月時点の価格は1キロあたり1263・8円で、20年3月時点の605・7円の2倍以上だ。新型コロナウイルスの流行収束後の需要増を見込み、投資マネーが流入しているのも一因とされる。

 県警の担当者は「この手の窃盗は迅速な通報が重要になる。今回の事案のように、異常を検知して通知が来る防犯カメラはとても有効だ」とし、「銅線などの被害の多い発電施設では、夜間、近くに不審な車両や人を見かけたら迷わず通報してほしい」と呼びかけている。

 

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