CO2大幅減の石炭火力発電、広島で最終実験始まる これ、ものすごい可能性があります 2022.4.22

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www.nikkei.com

2022.4.19

中国電力とJパワーが共同出資する大崎クールジェン(広島県大崎上島町)と新エネルギー・産業技術総合開発機構NEDO)は19日、二酸化炭素(CO2)の排出を大幅に減らせる石炭火力発電の実現を目指す「大崎クールジェンプロジェクト」の最終段階の実験を始めたと発表した。

大崎クールジェンはNEDO補助金を活用。広島県の離島、長島で2012年度から低炭素の石炭火力発電の実験に取り組んでいる。これまでの実験は、ガス化炉に酸素をふき込みながら石炭を蒸し焼きにし、つくり出したガスからCO2をあらかじめ分離・回収。できた高濃度の水素でガスタービンと蒸気タービンを回して発電するという内容だった。

18日から始めた第3段階の実験ではより発電効率を高めるため、これに600キロワット級の燃料電池2基を組み合わせ、水素ガスでタービンを回すだけでなく、燃料電池を使った発電もする。23年2月末まで実施予定で、燃料電池の発電特性などを把握。ガスタービンと並列運転した場合に運用がうまくいくかどうかなどを調べる。

石炭火力の発電効率は最新でも40%程度だ。今回の実験では500メガワット級の燃料電池を使ってCO2を90%回収した場合に、47%程度の発電効率の見通しを得ることを目指すという。

 

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