和歌山のカジノリゾート誘致、県議会が整備計画を4票差で否決 GJ 2022.4.20

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news.biglobe.ne.jp

2022.4.20

和歌山県が誘致を進めるカジノを中核とした統合型リゾート(IR)について、県議会は20日、事業計画である「区域整備計画」を反対多数で否決した。28日の期限までに国に計画を提出することは困難となり、和歌山へのIR誘致は頓挫した。

 計画では、カナダ系の「クレアベストニームベンチャーズ」(東京)など3社を中核とした事業者が、和歌山市の人工島・和歌山マリーナシティの約23・6ヘクタールに、カジノ施設(約5万5000平方メートル)のほか、宿泊施設や国際会議場を整備。2027年秋頃の開業を目指していた。

 県議会では、IR開業に伴う経済効果への期待の一方で、資金計画を不安視する声が上がっていた。19日の特別委員会では、事業者側が、初期投資4700億円のうち7割を銀行などから借り入れ、残りを企業15社の出資などで賄うと説明。しかし、「出資を確約する文書がない」などと疑問視する意見が相次ぎ、計画は議員15人中10人の反対で否決されていた。

20日の本会議では、議長を除く40人の投票が行われ、賛成18、反対22だった。

 IR実施法では、県が国に計画を提出するには、県議会と立地自治体の同意を得る必要がある。和歌山市議会は3月末に計画を承認していた。

 一方、長崎県議会は20日、佐世保市の大型リゾート施設「ハウステンボス」にIRを誘致する計画を可決した。すでに議決を得ている大阪府を含め、2府県が国に計画を提出する見通しとなった。国は夏頃に最大3か所を選定する。

 

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