北京五輪で中国選手が失格になった瞬間 「え!そんなばかな!」と世界のマスコミが驚愕 2022.2.11

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news.yahoo.co.jp

2022.2.10

 北京冬季五輪ショートトラック競技が行われた北京の首都体育館では9日、海外メディアの記者たちがミックスゾーン(共同取材エリア)で息を凝らしてテレビを見詰めていた。ショートトラック男子1500メートルの準決勝3組で、パク・チャンヒョクが前に出た後、中国の任子威が両手を広げて審判の方を振り返ったからだ。進路妨害を訴えるゼスチャーだった。審判はリプレー映像を見ながら判定を下そうとしていた。

 審判が任子威の失格を発表すると、ミックスゾーンでは記者たちが一斉に「ワオ!」と驚いた。中国が当然、決勝に進出すると思っていたようだった。そして、オランダの記者が「奇跡が起きた(The miracle happened)」と言うと、他の記者たちが大声で笑った。別の西欧圏の記者は親指を立てて冗談に反応した。北京の現場にいる外国の記者たちが中国びいきの判定をどう考えているのか、その場のムードから読み取ることができた。

 今回の五輪は、開催国の中国に有利な判定が多いと物議を醸している。ショートトラック混合リレーの準決勝では、中国チームがタッチをしなかったにもかかわらず失格にならず、決勝に進出した。男子1000メートル決勝では任子威がシャオリンサンドル・リュウハンガリー)を両手で引っ張ったにもかかわらず、ペナルティーがなかった。スキージャンプでも論争が起きた。個人戦で何ら問題のなかったジャンプスーツが、混合団体では厳格な基準が適用され、ドイツ、日本、ノルウェーオーストリアの選手5人がスーツ規定違反で失格となった。

北京=イ・ヨンビン記者

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