大分 イスラム用の土葬墓地 新たな候補地?  必要ありません 母国で埋葬してもらってください 2022.1.29

**********************************************************************************************

www3.nhk.or.jp

2022.1.26

イスラム教徒の団体が日出町に開設を計画する土葬の墓地について町は、当初の予定地に反対する地元住民からの提案を受け、近くの町有地を新たな候補地とする案をまとめ、26日、町議会議員を現地に案内して説明しました。

別府市にあるイスラム教徒の団体は国内に少ない土葬の墓地を確保しようと、4年前、隣の日出町の南端地区に土地を購入し、開設の許可権限を持つ町との間で事前協議を進めてきました。

これに対し、地区の住民は墓地からの排水で飲み水などが汚染されるおそれがあるとして反対してきましたが、去年、予定地近くにある町有地であれば地形上、水質への懸念は小さいとして場所の変更を提案していました。

これを受け、町は町有地の一部を新たな候補地として団体側に売却する案をまとめ、26日、町議会議員およそ10人を現地に案内して敷地からの排水方法などを説明しました。

新たな候補地は、当初の予定地よりも700メートルほど北に離れた場所で、町道を挟んでキリスト教修道院に隣接しています。

この修道院の敷地には修道士の墓地があり、32年前の開設時から自治体の許可を得て土葬が行われています。

新たな候補地について、日出町の本田博文町長は「地元の皆さんとイスラム教徒たちが互いに納得する場所を見つけることができた。少しずつ状況が前に進んでいると思う」と話していました。

【新たな候補地とは】
新たな候補地は、もともと墓地の開設が計画されていた場所と同じ日出町の南端地区にあり、予定地からおよそ700メートル北にある町有地の一部です。

新たな計画では、町道から数十メートル入った先のおよそ5000平方メートルの雑木林を伐採して土地を造成し、76人分の遺体を土葬できるスペースと駐車場などを用意することになっています。

敷地内からの排水については、町道沿いに配管を新たに設置し、300メートルほど下った所にある側溝に流す計画です。

町によりますと、側溝の水は700メートルほど先の土地に排出されますが、そこは集落や水源地から離れているということです。

また、新たな候補地は町道を挟んで「大分トラピスト修道院」と隣接しています。

この修道院の敷地にある墓地では、32年前の開設時から自治体の許可を得て修道士が土葬されています。

これまでに8人の修道士が土葬されたほか、最近では埋葬先がないイスラム教徒の仮埋葬も受け入れ、去年以降、3人のイスラム教徒が一時的に葬られています。

修道院では墓地のすぐそばで地下水をくみ上げ、飲み水に使っていますが、5年に1度の水質検査では毎回、基準を満たし、水質が問題になったことはないということです。

【今度は杵築市側の住民が反対】
一方、新たな候補地をめぐっては、隣接する杵築市山香町久木野尾の下切地区の住民およそ30世帯が「水源地への影響が心配される」として計画に反対しています。

地区に住む市議の渡邉雄爾さんによりますと、候補地から東に550メートルほど離れた場所に飲み水の水源地があるため、市を通じて日出町に反対の意向を伝えたということです。

日出町は来月、担当者が地区を訪れて計画を詳しく説明し、理解を求めることにしています。

日出町の本田博文町長は「山香町の方々には計画を示したばかりで戸惑いもあると思うので、丁寧に説明をして理解を求めたい」と話していました。

 

**********************************************************************************************