ネットフリックス失速!会員数伸び悩む  コンテンツが悪いのでは? 2022.1.27

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2022/01/27

 【ニューヨーク=小林泰明】

「動画配信の雄」として知られる米ネットフリックスの会員数の伸びが鈍化の兆しを見せ始め、波紋が広がっている。コロナ禍以降、自宅で動画配信を楽しむ「巣ごもり需要」で会員数を急速に拡大してきたが、今年1~3月期はその勢いが失速する見通しだ。多くの企業が動画配信に乗り出した結果、大量の番組が投入され、市場が飽和状態に達しているとの見方も出ている。

「会員獲得数がコロナ前の水準まで回復しない。競争による影響があるのかもしれないが、(原因は)具体的には分からない」。ネットフリックスのスペンサー・ニューマン最高財務責任者は20日の決算会見で、今後の見通しについてこう語った。


 同日に発表した2021年10~12月期決算は、売上高が約77億ドルで過去最高となるなど好調だった。韓国ドラマ「イカゲーム」の大ヒットもあって、世界の有料会員数は約830万人増え、約2・2億人に達した。日本でも会員が大幅に増えたという。

 しかし、今年1~3月期の会員増加が250万人にとどまるとの同社の予測は、アナリストの予想(580万人増)を大幅に下回り、市場に衝撃を与えた。21年1~3月期の約400万人増と比べても見劣りする。市場から今後は高い成長が見込めないとみられ、翌21日に同社の株価は20%超も値下がりした。

動画配信市場には、IT大手アマゾン・ドット・コム、アップルといった強力なライバルがひしめく。競争が激化しており、他社にも成長鈍化の兆候が出ている。

 娯楽大手ウォルト・ディズニーは動画配信サービス「ディズニー+(プラス)」で1億人超の会員を抱えるが、昨年7~9月期の会員の伸びは約200万人増にとどまった。4~6月期は約1200万人増だっただけに、減速ぶりが目立った。

 米調査会社フォレスター・リサーチのアナリスト、マイク・プルー氏は「コロナ禍以降、各社とも独自番組の制作に力を入れ、市場が飽和状態になっている。消費者の選択肢が増えた結果、選別が進んでいる」と話す。

 

ネットフリックス創業者で共同CEO(最高経営責任者)のリード・ヘイスティングス氏は20日の決算会見で「成長の鈍化は残念だ」としつつ、既存のテレビ放送から視聴者が移行し、市場が拡大するため「動画配信はエンターテインメントのすべてになる」と強気の姿勢を崩していない。

 同社は今月、北米で月額利用料を約1割値上げした。動画制作への投資を充実させて競合に差をつける狙いだが、利用者が離れる可能性もある。

 プルー氏は「番組視聴の未来は動画配信にあると多くの人が考えているが、今後会員を増やすにはゲームや他のサービスとのセット販売などで付加価値を高める必要がある」と指摘する。

 ◆ イカゲーム =多額の借金を抱える人たちが巨額の賞金を獲得しようと、命がけのサバイバルゲームに挑むネットフリックス全世界独占配信中のドラマ。一時は90を超える国や地域で最も視聴され、ネットフリックス史上、最も視聴された作品になった。続編も制作される見通しになっている。

 

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