また政務活動費の不正か? ミセス京都市議 夫から訴えられる 2021.12.8

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news.yahoo.co.jp

2021.12.8 文春

自民党の豊田恵美京都市議(41)が、議員に支給される政務活動費を詐取している疑いがあることが、「週刊文春」の取材で分かった。

豊田氏は2019年に自民党から出馬し初当選。

「コロナ対策で積極的に活動するなど行動力があり、重鎮議員にも可愛がられ、『将来の市長候補、国政候補』との声もある」(市政関係者)

 171センチの長身で、今年の「ミセス京都」初代ファイナリストにも選ばれており、「京都コレクション」にも和服姿で出演している。しかし――。

「彼女は私を隠れ蓑に、市議会の政務活動費を詐取していたのです」

 こう告発するのは、何と豊田氏の夫の豊田貴志氏だ。京都府議と市議を計三期務めた元政治家でもある。現在は会社を経営している。

 一体、どういうことなのか。京都市議には年間480万円の政務活動費が支給される。豊田氏は2020年度の収支報告書に、このうち計約137万7千円を、1人の事務所職員の給与として支払ったと報告。公表された報告書では個人情報は黒塗りだが、振り込みや給与支払いの明細が毎月添付され、職員の労働時間として「80時間」「68時間」などと書いてある。貴志氏が明かす。

「事務所職員とは私で、黒塗りの振込先口座も私名義です。しかし私は昨年、事故で頸椎捻挫の大けがをし、それ以降、ほぼ仕事が出来る状態ではありませんでした。証拠もある」

 貴志氏が示した資料は、保険会社に提出した「休業損害証明書」だ。豊田恵美氏の直筆で書かれている。そこでは、昨年3月から11月は貴志氏が休業し、給与を支払っていないと明記されている。

「つまり妻は、実際には休んでいた私が『労働している』とする書類を市議会に提出。架空の人件費を不正に受給していた疑いがあるのです」

恵美氏は「夫は働いていた」と回答したが…
 恵美氏に事実関係を尋ねると、書面で概ね次のように回答した。

「貴志氏には地域回りやポスター張り替え、事務作業等、様々な業務に従事して貰っています。20年4月~21年3月についても労働の実態があります。貴志氏が休業損害金を申請している事は知りませんでした」

 だが貴志氏に再確認すると「証拠通り私は働いていない。この期に及んで妻は嘘ばかり」と言う。

 政務活動費に詳しい、新海聡弁護士はこう語る。

「市議が虚偽の書類を作ったとすれば、濃厚な故意性や計画性がうかがわれ、詐欺罪に問われる可能性もある。また『夫は働いていた』と言い繕っても、休業損害証明書に虚偽を記した保険金詐欺か、となります」

 このほか、豊田氏が夫に放った暴言、貴志氏の口座から豊田氏に抜き取られていた金額など、詳しくは12月8日(水)16時配信の「 週刊文春 電子版 」および12月9日(木)発売の「週刊文春」で報じている。

週刊文春」編集部/週刊文春 2021年12月16日号

 

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