順位付けない徒競走 それ、ほんとうに子どものためになっていますか? 2021.12.5

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news.yahoo.co.jp

2021.11.29 中国新聞

「11月上旬にあった小学校の運動会の徒競走で順位を数えていなかった。何の配慮なんでしょうか」。広島市西区の小学校に子どもが通う30代主婦から編集局にこんな声が寄せられた。調べてみると、この学校以外にも市内の複数の小学校で同様の措置が取られていた。その意味や児童の受け止め、保護者の反応を探った。

 この小学校では学年ごとに徒競走を実施。いずれも順位を付けず、ゴール付近に順位を示す旗も立てていなかった。校長は「新型コロナウイルス対応の一環。人員を確保するのが難しかったため」と理由を説明。順位ごとの案内係を取りやめるなど他者との接触機会を減らし、午前中で運動会のプログラムを終えるよう工夫したそうだ。校長によると今回の運動会は「子どもの頑張りを見てもらう『発表会』の意味合いが強かった」という。

 広島市内の市立小は計141校あるが、少なくとも1割を超える15校が順位付けをしていなかった。東区の小学校では「体育参観日」と称し、ゴールテープも設けなかった。

あくまでも今年は、新型コロナ対策とのこと。しかし、順位付けには以前から賛否があるそうで、学校側には保護者から「なぜ順位を付けるのか」との指摘を受けるケースもあるという。

 中区の小学6年男児(11)は「子ども同士で誰が速いかは分かっている」と強調。ある保護者も「本人や親は順位を分かっている。それなのにわざわざ付けるのは、みんなに知らしめるだけ。速い子はいいけど…。理解できない部分もある」と首をかしげる

 一方、順位付けしてほしい側の意見。東区の小学6年男児(11)は「達成感がなく、全力を出しにくかった。順位があった方が頑張るきっかけにもなるのに」と話した。男児の父親(44)は「社会に出ると順位が付くシチュエーションはいくらでもある。優劣を付けない配慮が果たして社会に出た時のためになるのか」と言い切る。

 負けたくないとの思いで努力する過程が大事との意見も一定にあり、1位になれば自己肯定感につながり、負けて挫折感を味わうのも大切な経験の一つとの見方もあった。

 たかが徒競走、されど徒競走―。「新型コロナ対応」で見えた徒競走の在り方は来年度以降、どうなっていくのか。

 声を寄せてくれた主婦と同じく、徒競走は順位を付けられるのが当たり前で、走り終えた児童は順位ごとに整列するのが自然な光景だとばかり思っていた。この「常識」は果たして間違っていたのか…。みなさんはどうあるべきだと思いますか?

 

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