報道で名誉毀損、毎日新聞に賠償命令 2021.10.31

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2021/10/30 読売新聞

 公立病院の汚職事件で2017年に逮捕、起訴された愛知県内の男性医師(67)が、記事で名誉を傷付けられたとして、毎日新聞社に計330万円の損害賠償を求めた訴訟があり、名古屋地裁(岩井直幸裁判長)は29日、名誉 毀損きそん を認めて同社に110万円の支払いを命じる判決を言い渡した。

 判決によると、男性は17年5月18日、身内に賄賂を供与させたとして、第三者供賄罪で起訴された。毎日新聞社は翌19日の朝刊社会面(中部本社版)で、男性が治験委託料の一部を私的流用し、会議費名目でキャバクラを頻繁に利用していたとする記事を掲載した。

岩井裁判長は判決で、記事は「男性が公私混同する人物との印象を与え、社会からの評価を低下させる」と指摘。公益性は認めながらも、「(私的流用は)捜査関係者が明確に述べたものではなく、病院や製薬会社への取材など、裏付け調査を行っていない」などとして真実性を否定した。毎日新聞社社長室広報担当は「当社の主張が認められず遺憾です。判決内容を検討し、今後の対応を決めます」とのコメントを出した。

 

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