報道には重大な責任があります マスコミには当たり前のことを考えてもらいたい 2021.6.1

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(10) 手を洗う救急医Taka(木下喬弘)さんはTwitterを使っています 「子宮の日が終わります。 私たちの思いは全てこの広告に詰めました。 もう「知らなかった」という理由で、死なないでほしい。 この言葉でギョッとした方もいると思います。 子宮頸がんと戦っている方に不安な思いをさせてしまったら申し訳ありません。 ただ、これは私たちの心からの願いなのです。 https://t.co/QwFJYLhqBd」 / Twitter

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まずは少しHPVワクチンの歴史をご説明しますね。HPVワクチンは2009年に2価が承認され、2011年に4価も承認されました。2価は2種類のウイルスに効果があるということ。4価なら4種類のウイルスに効果があるということです。

2010年からは13~16歳の女性はHPVワクチンを無料で打てるようになりました。とはいえこのときは定期接種ではなく、「自治体にお金を払って無料で打てるようにしましょう」という政策でした。その後、「これは子宮頸がんを防ぐ非常に重要なワクチンだ」ということで運動が盛んになり、2013年4月には定期接種になります。

その1カ月ほど前、朝日新聞が「ワクチン接種のあと、手足が動かなくなって学校へ通えなくなった子がいる。自治体と交渉になっている」という記事を出しました。そこから事態は大きく変わります。

他メディアも次々と後追いしていき、「ワクチンを打ったあとになにか神経の症状が出て車いすになり、痙攣している子が複数いる」といった情報をメディアが熱心に報じたんです。

その結果、厚生労働省も国もかなり責められます。「製薬会社と一緒に危険なワクチンを売った」と言われて、同年6月に副反応検討部会という、ワクチンの安全性を評価する厚労相の審議会が行われたんです。その投票では、ワクチン推奨を賛成するが2票、推奨は反対するが3票となり、定期接種から外すほどではないが、よりデータが蓄積されるまでは積極的にお勧めするのはやめておきましょうと判断されました。

 

HPVワクチンへの誤解を解きたい、子宮頸がんの犠牲者を減らしたい──専門医の訴え - wezzy|ウェジー (wezz-y.com)

 

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日本ではHPVワクチンは、国の定める最も重要な「A類の定期予防接種」に含まれながら、厚労省が「積極的には勧奨しない」という複雑な状況にあります。 「打つか打たないかは自分で決めてください」というのは、もちろん完璧に正しいです。 ただ、どうやって決めればいいのかが問題なのです。

 

日本では20~40台の女性を中心に、毎年1万人が子宮頸がんと診断されます。 その人達の中には、子宮を摘出して子育ての夢を諦めたり、幼い子どもを残して命を落とす人がたくさんいます。 この病気は、「HPVワクチン」を接種しておけば9割近く防ぐことができます。

 

日本では8年前に副反応が問題だと報道され、安全性が疑われ、結果的に全く打たれなくなってしまいました。 しかし、今や世界中どこの国でも当たり前に打たれています。 WHOも「極めて安全性が高い」と言っています。 「極めて安全性が高い」です。 このこと、知っていましたか?

 

結婚して妊娠し、幸せの絶頂と思っていた時に検査で子宮頸がんが判明、赤ちゃんと一緒に子宮を取り出さなければならない人がいます。 「中学校の娘の卒業式まで死ねない」という想いが叶わず命を落とす人も。 みんな「ワクチンで防げるって"知っていたら"打ちたかった」と思うのです。

 

私たちはHPVワクチンを接種してほしいと思っているわけではありません。 「知らなかった」という理由で、死なないでほしいのです。 繰り返しますが、これが私たちの心からのお願いです。 もう「知らなかった」という理由で、死なないでほしい。

 

また、HPVワクチンを接種した人も、子宮頸がん検診を受けることは大切です。 ワクチンで病気の大部分を防ぎ、検診でまさかの病気を早めに見つけるのです。 今日、4月9日は子宮頸がんを予防する日です。 ご自身や大切な人の命を守るために、正確な情報を知ってください。 #子宮頸がんは予防できる

 

このコピーを考えていただいたこやまさん(

)本当にありがとうございました。 私たちの思いを言葉にしていただきました。 また、クラファンでも使った「医師が悔しいと感じていることがあります」という言葉は佐渡島さん(

)にいただきました。 ありがとうございます。

 

 

日の私たちの取り組みが少しでも多くの方の目に留まり、防げるがんで悲しい思いをする方が一人でも減ることを願ってやみません。 もう「知らなかった」という理由で、死なないでほしい。 #子宮頸がんは予防できる

 

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